名前の通りの素敵な展示だった「PLAYFUL SHADOWS by nendo 展」

ずーーーっと前に書いてたエントリになるんですけども。
このままお蔵入りさせようかと思っていたんですけども。
そうするには惜しいな……という内容なので、やっぱり上げておきます!
ちょっとお澄ましモードな文章なのは大目に見てね。

「nendo」という文字を見ただけで、入場を決めたこの展示。
nendoの代表を務める、佐藤オオキさんのデザインするものが私のツボを刺激してくれるんですよね。
シンプルなんだけど、あたたかみがあって、なんだか愛らしいものを作ってくれるデザイナーさんなんです。
いちばん有名なのは、やっぱり携帯かな?
グラスをイメージしたこの携帯。「N702iS」。

そんなnendoの展示。
期待した通りの良い刺激を受けることができました!
ただ、自分の中でのnendoのイメージはもっと遊び心あふれるものだったので、その真逆とも言えるストイックな作品の数々に驚いたのも事実。
とてもクリーンでミニマルだなぁ、という印象でした。

PLAYFUL SHADOWS by nendo 展
PLAYFUL SHADOWS by nendo 展

花模様の影が浮かび上がるテーブル。
『「PLAYFUL  SHADOWS」って、こういうことかーーー!!!』と、心の中で密やかに興奮しつつ。

PLAYFUL SHADOWS by nendo 展
PLAYFUL SHADOWS by nendo 展

個人的には、このフラワーベースが好きな作品でした。
写真では伝わりにくいかもしれないんですけど、様々な角度から見たくなる作品なんですよね。

PLAYFUL SHADOWS by nendo 展
PLAYFUL SHADOWS by nendo 展

これはハンガーラック。
この展示での作品は、角度が違うと表情が変わるものばかりだったんですけど、その中でもこのハンガーラックはとりわけ様々な角度から見る面白さがあったと思います!

PLAYFUL SHADOWS by nendo 展

これはチケットに使用されていた作品。
……ってことは、nendo的にメインの作品だったのかな?
写真で見ていても非現実的な雰囲気はありましたが、実際も良い意味で現実味がなかったです。

PLAYFUL SHADOWS by nendo 展

これも画像では分かりにくいと思うんですけど、一見シンプル&ベーシック。
それでいて、じわじわと美しさを感じる作品でした。
(ちなみに写真はすべてクールな印象になるように、青みを強めにして撮影しています)

私の文章と写真だけでは展示内容が伝わりにくいかと思うので、フライヤーを以下に引用します。

コンセプト

色彩情報を一切取り除くことで、
見えてくるものがある。

内容

普段は聞こえない微細な音が、暗闇でははっきりと聞こえるように。
色彩情報を一切取り除くことで、逆に見えてくるものがある。
谷崎潤一郎の「陰翳礼讃」に登場する「暗黒の羊羹」に代表されるこの感覚世界を通して、nendoの作品を体感してください。
特設会場には「K%」(2012年)や「thin black lines」(2010年)などの、黒を主題とした国内未発表作品・約50点を展示。
ウィンドウをはじめ館内のディスプレイでは、若手ファッションデザイナーの新作発表の「黒子」となるべく、黒のマネキンと共にCappellini社や Moroso社などの欧州ブランドによる「黒い家具」を展示。マネキン頭部に設えた箱状の「展示室」にも作品を展示いたします。

おすすめの本とか

佐藤オオキさんの本は読みやすくて『なるほど〜』という納得感に溢れているのでおすすめです。