jemapurの「SLIDE」を聴いたよ!

ぶりかえす この通り寝込む
あの投薬は まるで無為だね

 

 

 

そうです、この週末、風邪がぶり返していたのです。
『明日からもよろしくね☆〜(ゝ。∂)』などと書いた矢先に38度近くまで、また発熱。
そんなわけでまたブログ中断しちゃった☆〜(ゝ。∂)
なんだろー?ストレスなのかなー?
ストレスっていうのなら、私よりも、むしろ夫のほうがたまってそうな気はするわけですが。

 

 

…というわけで、今日もさくっと更新しようと思います!
エントリのストックはもう無いので、これちゃんとリアルタイムくらいの勢いで書いてますからねっ!アカデミー賞の結果だって知ってるからねっ!

 

 

さて、jemapur。
ある程度、私のブログを多少なりとも追ってくれているひとにとっては初見の名前ではないかと思われます。
私の大好きなクリエイターのひとりですね。財布の紐は実はそんなに緩くない私が、このひとの作品なら問答無用で買う、っていう程度には好きです。
だから今回もほとんど試聴なし。タワレコで見つけてさくっと買いました。

 

 

なんとなくジャケットに惹かれて試聴したjemapurのファーストアルバム。
あの頃は重厚なゲームの音楽みたいな音だなぁ、って思いました。2006年の作品だけど、いま聴いても本当に好き。
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そこから辿っていくと、新しい作品につれ抽象的で難しい音になっていくなぁ、って気がします。音の方向はだいぶ変わってきたかな。今はノイズに近いというか。
たとえば今作の「Apolar」とか、これ完全にノイズだよね?みたいな。

 

 

しかし、それでも不思議と自分のツボにハマってしまうのです。中毒性が半端ないのです。
前作の「Empty」でも少し思いましたが、賛否はかなり分かれる作品だと今回はことさらに強く思います。
そのぶん、ツボに入ったひとはずっとツボを刺激されっぱなしだろうなー、とも思います。
私の聴いている音が限られているから…というエクスキューズを置いたうえで、ここまでポップさを排除したエレクトロニカは他に知らないです、と言っておきます。
LASTorderについての感想で『癒しのエレクトロニカ』というようなことを書いた記憶がありますが、jemapurの今作はその対極にあると言えましょうか。緊迫感に満ちた作品です。

 

 

これまでのjemapur作品は、アクが強いながらも読書時のBGMとして聴いたりできていましたが、今回はそういう聴き方はできない作品かなー、と感じています。
片手間で聴こうと思っても意識が引き寄せられてしまうし、聴いているうちにものすごく消耗もしてしまう。そんな一枚だと思うんですよね…。

 

 

聴く時は一気に通しで聴いてしまうこともあって、『この曲が好き!』というのは特にないです。
逆に言えば、どれかがハマれば全曲ハマる一枚です。
試聴はOTOTOYにありましたので、気になった方は是非。

…ね?すごいでしょ?

 

 

ちなみに上記のOTOTOYインタビュー、この部分が個人的には印象に残りました。

ーー前の質問と関連して、今作の特徴にひとつ、ビートの実験性みたいなものをものすごく前面に押し出している感覚があります。今回のプロジェクトでビートというものは非常に重要だった?

Jemapur : ビートの構築は、どんなものでも非常に重要だと思っています。誰だったのかは覚えていないのですが、ある人から「ビートは心臓の音で、ドローンは胎内の音で、音楽は胎児のときの原体験を元にしているのではないか」という話を訊いて感銘を受け、このふたつの要素さえあれば、聴き手の奥深くにあるなにかとリンクできるのではないか、と考えるようになりました。一定の拍を刻み続ける4つ打ちとは違い、僕のビートは心音の乱れのようなもので、安定したリズムを刻んでいない分体によくないかも知れませんが、意識には強く働きかけられるのではないでしょうか。

 

 

まぁ、私が言葉を重ねたところでjemapurの音の凄さは絶対に伝えることができないので…。
気になった方は試聴してください、としか言えないですねー。
私は大好きです。

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