Aira Mitsuki「COUNTDOWN“0” I’LL BE BACK」に行ってきたよ!

タイトルはすごく軽いかんじなんですけど、心は重いです。
ライブに行ったのは昨日で、帰り道に抜け殻になってしまって、でも今日はふつう通りに過ごせたけど、気がゆるむと泣いてしまうような。

Aira Mitsuki はですね、パフュが流行るか流行らないか、どっちに転ぶかわからないような時に、『テクノポップアイコン』という謳い文句で出てきた子なんです。
テクノポップと言いつつ、もともとはトランスか何かのオーディションで勝ち残った子で、だからたぶん実力はあったと思うんですけど、デビュー時は『予想外のことをやらされてるから、正直やる気とかありません…。』っていう雰囲気を感じたりもしました。それに対して『どうなんだろうね、この子。』と思ったりもしつつ。
それでも、いちおう2007年の「カラフル・トーキョーサウンズ・NO.9」から現場で見てはいたんです。

その翌年かな、「チャイナ・ディスコティカ」という曲が個人的にツボに入り、時間の都合がついてたまたま行けた現場では、努力の見えるパフォーマンスレベルの向上を感じたりもし、そこで落ちました。『この子を推そう』と。
そこからかれこれ断続的とはいえ、5年以上見続けてきたわけで。

6月末に『活動休止』が発表されたときは、とにかく信じられなかったわけです。
なんでこのタイミングなんだろう?とか、あいらを手放したらあの事務所は誰が残るの?とか、休止だからすぐに戻る手筈になってるんでしょ?とか。

いろんなことを考えたけど、とにかくラストライブに行かない限りは自分の中で区切りがつかないよなぁ、と思って、行ってきたのが昨日のラストライブになります。

ラストライブの会場はGladで、『埋まってなかったらどうしよう…』と思いながら入場したら、超満員。
ドリンクバー付近も、入口からフロアへ上がる階段でさえも人でごった返していました。
そこにまず安心した。

そして、開演時間を過ぎること10分程度で登場したAira。
意外にも晴れ晴れとした表情で、『あれ?もしかしたらこれはラストライブじゃないのかも?活動休止なんて夢だったのかも?』とすら思ったほど。
リリースしたばかりのアルバムがポップな楽曲ばっかりだったこともあってか、明るい雰囲気の中でライブはどんどん進んでいきました。
ちなみに、セトリをツイートしてくれた方がいたので貼っておきます。

この2曲目か3曲目かに「ハイバッシュ」もやったので、トータルで28曲?
ショートver.のものもあったとはいえ、かなりサービスしてくれた感があります。

ちなみに、「you know」の前のMCでは

I shout,
I need you, emotional
I need you, emtional
ここに居たいと
願ったの
願ったの you know…

本編は2時間くらいだったかな。
楽しかったです。ものすごく。
Airaのパフォーマンスも良かった。キレキレってほどのキレじゃなく、ゆるさもありつつ、でもきっちりダンスして、きっちり歌って、きっちり楽器の演奏なんかもして…っていう。
この独特のふわふわ感は、他のアイドルだとかアーティストでは見られないなぁ、とか思いました。そういうパフォーマンスを久々に観られてすごく嬉しかった。
そんな嬉しい!楽しい!って思う一方で『あともう少しでこのライブは終わるんだな…』と考えていたりする自分もいたりして、そういうふうに現実に戻る瞬間がとてつもなく切なかったです。
あと、改めて『あいらの楽曲は本当に良曲揃いだなー』とかんじてました。
全く先の読めないセトリだったけど、どの曲が来ても『おお!この曲好きだわー!』『この曲やっぱりいいよなー!』ってずっと思ってた気がします。

そんな楽しい時間が終盤に近づき、長い付き合いになるバックダンサーとの絡みで長いMCをしたあとに、怒涛の畳み掛けをして、本編が終了。
会場はもちろんアンコール。
バックダンサーさんが出てきたところで、Airaがバックダンサーひとりひとりへのサプライズ花束を持って登場。
ひとりひとりへの感謝の言葉とともに渡していました。
そして、あいらが渡し終わったところで、会場から『ちょっと待ったー!』の声が入り、Airaファンのみんなからバックダンサーのそれぞれへのプレゼントが渡されました。
そんなほんわりした空気の中、「イエロースーパーカー」でアンコール終了。

もちろん会場は二度目のアンコールもかける。
今度はAiraひとりだけが登場。
深々とおじぎをしたあいらに、舞台袖から登場したmizuさんが『僕たちがいちばんありがとうを言いたいのは、Aira Mitsukiさんです!この花束は、この会場のファンのみんな、今日会場に来れなかったファンのみんなの気持ちです!』とバラの花束(おそらく26本。)を渡してくれました。
それを受け取ったAiraは『あっ、26歳でまた会いましょうって書いてある』と笑ったあとに、少し沈黙して『…この花束は…今日の花束は…重いです…。』と漏らしました。
そして『私は…悔しいです…』とぽつりぽつりと話し始めたそのとき、バックダンサーのみんなが『このタイミングですいません!』と登場し、あいらへキティちゃんのクッションやお菓子(?)などを渡していきました…。

バックダンサーの登場で少し気を削がれつつも、ファンに促されて、『悔しい』ことを話し始めたAira。

私は50文字程度にまとめていますが、実際はものすごく間があって、Airaがものすごく言葉を選びながら話している…という印象を受けました。
誠実で、不器用な子なんだと思います。そして私はそういう部分に惹かれていたのも事実。

そして、この『私は逃げの人生を送っていたと思う…』と話し終えたあとぐらいに

これ、私、最初はなにかの仕込みかと思ったんです。お母さんじゃなくって、事務所のひとなのかなぁ、と。
だって、和やかな空気にあまりにもそぐわない内容の言葉だったし、『もしかしたらここから「休止しなくていいんだよ」ってサプライズになるのかも!』とすら考えてました。
でも、そうじゃなかったんです。本当に、Airaのお母さんだったんです。Airaのお母さんが、『休止』じゃなくて『最後』だってことを分かっていたからこそ、Airaに本音を言ってほしくて投げかけた言葉だったんです…。

結局、Airaはこの言葉をかわして、本当に最後の最後の曲「ロボットハニー」のリミックスをやるわけですが、このお母さんの呼びかけがあったことで、帰路でいろいろと考えることになりました。
今日は最後の最後までネガティブさがほとんどない素敵なライブだったけど、本当にそれで良かったのか?ファンもお母さんと一緒に本音を言えるように促すべきだったんじゃないのか?そもそもどうしてAiraをこれからもステージに立たせてあげられるようにできなかったんだろう?でもAiraが『解放』って言葉を使うくらい辛かったなら活動休止になったのは良かったことなのでは?
…とか、本当にもういろいろ。
そして、そういう考えの答えは、まだ出ません。
でも、5年以上追いかけてきた相手がステージから降りる決断をした(させられた?)んだから、それを受け止める自分の考えや気持ちがすぐにはまとまらないのも仕方ないのかなぁ、とも思います。
難しい。

なんだろう…今日はいつも以上にまとまらないな…。
それくらい昨日のライブ、そして今日付での『Aira Mitsukiの活動休止』の自分への影響は大きいんだと思います。
いろんなことを思うけど、いちばん大きい気持ちはやっぱり『Airaありがとう。そしておつかれさま。』なのかな。
MCで冗談まじりで『明日からどう生きていこうかな、って考える』と言っていたAira。
今はとにかく自分を責めないで、気持ちが落ち着くまでゆっくり過ごしてほしいなぁ、と思います。
そしていつかできることなら、事務所を変えて、またファンの前に出てきてほしいなぁ、と。

昨日のライブについての、そして今日付の活動休止についてのAiraのブログ。

本当にありがとう。