乃木坂46を好きになっちゃう以外の選択肢がなくなる「だいたいぜんぶ展(N46|AW)」

昨年末の暮れ、突如として出現した「乃木坂46 Artworks だいたいぜんぶ展」のアカウント。

なんだかよく分からないまま様子見をしていると、ツイートが増えるにつれ、なんだかめちゃめちゃ面白そうな気配が濃厚に。

そんなの、行くしかなくない?

だいたいぜんぶ展(N46|AW)

そんなわけで、ヲタク友達と連れ立って見に行くことに。
なお、この展示は当日券はあるものの、基本的には希望日時の前売り券をあらかじめローチケで購入しておく形になっています。
入館時間は2時間刻みで設定されていて、各回でけっこうな人数枠が用意されている気がしました。
ちなみに、入れ替え制ではないので遅い時間になるにつれ混雑度は上がってくるのでは?と推測。

「だいたいぜんぶ展」ってなに?

はい!
これも「だいたいぜんぶ展」のツイートを引用しますね!

そういう展示です!!!
内容について詳しくは次の項で書きますね!!!
とりあえず外観!!!!!

だいたいぜんぶ展(N46|AW)

どんな展示がある?規模感は?

この展覧会の内容としては、

  • 気持ちを高めるためのオープニングムービー摂取
  • ロゴやCDジャケットの制作資料(ジャケ写のアザーカット含む)の展示
  • 未公開MVの放映
  • MVの制作資料の展示(←これについては遠巻きにしか見られなかったので詳細分からず)
  • 紅白出場時やツアー時のものを含めた衣装の展示
  • バースデーライブの「だいたいぜんぶ展」特別編集版(「シンクロニシティ」のもの)
  • グッズ販売
  • 「坂CAFE」(12時前の段階でけっこうな待ち列だったので入れていません)
  • タピオカドリンク販売のフードトラック「THE ALLEY」

という感じでした。

『ジャケの制作資料』『MVの制作資料』については思っていたよりも情報量が多かったです。
そのぶん、みんなけっこうじっくりと見ていて列が進まず混雑している感じでしたね……。
順路がとくに定められていないこともあって、混雑しているこの2つのエリアについてはスタッフさんから『他のところを先にご覧ください』的な誘導があります。

でも別に、他のところを先に見ても、このへんのエリアの混雑はおさまってないんですよね〜〜〜。
混雑エリアについてはたぶん、会期の中盤あたりの混雑してない時期に行ってじっくり見る、もしくは販売されている図録を購入する……っていうのがいいのかな、と思いました。

私はどうにか『ジャケの制作資料』エリア待ち列に並べたので制作資料をがっつり見ることができたんですけど……めっちゃめちゃおもしろかった……。
ロケハン資料だとか、外張りステッカーのデザイン資料とかあるのが凄すぎる。
それから、大好きなカメラマンの今城純さんが撮影をした「逃げ水」のアザーカットが数百枚?くらい見られて、もうそれを見ることができた時点で満足でした。
ありがとう以外の言葉がなかった……。

未公開MVのエリアはメンバーのバストアップ写真がかなり大きく配置されていて、何人かのところには本人のサインが入っていたりもします。
あんまりじっくり見ている人はいない気がしたけど、これ、地味にすごい展示なんじゃないかな〜って思いました。
だって未公開なんだぜ?

展示の規模については、そこまで大きくなかったな〜という印象。

予想とかなり違っていたのは『衣装』に関する展示。
乃木坂さんの衣装は、歌衣装だけに絞ったとしてもそれなりのボリュームがあるはずなので結構がっつりとスペースが割かれているだろう……と思ったら、マネキンに着せているのは5着(+1着×メンバー数)だけで、他のものは後方に吊るされているだけだったので、それは正直期待ハズレだったかな……。
そうは言ってもめっちゃ楽しんだけどな、衣装エリア。

だいたいぜんぶ展(N46|AW)
だいたいぜんぶ展(N46|AW)

でも別に乃木坂に興味ないや……

いまや『国民的アイドルグループ』という冠がめちゃめちゃしっくりくるほどの人気グループ・乃木坂46。
……とは言っても、乃木坂さんに興味がない人もそれなりに居るでしょう……。

でも私はそんな人たちにこそ言いたい。
『だいたいぜんぶ展、行っておいた方がいいよ!』と。

もともとは、絶大な人気のあったAKB48のライバルとなることを宣言して誕生した乃木坂46
その有言実行でAKBを越えるべく、『乃木坂46とはこういうもの』というブランディングをした上でガッツリと作り込まれていくアートワークが、今回惜しげもなく展示されているんですよ。
こんなの、めっちゃめちゃ面白いに決まってるじゃん。
こだわりの強さが半端ないんだもの。

たとえば、『乃木坂らしさ』からハズれると感じられるジャケデザインは、たとえ撮影が終わっていてもゼロに戻して作り直した、っていうような過程も見せちゃっている。
言い方は悪いかもしれないけど、大きな会社が勝ちに行こうとするとここまで詰めていくのか〜、というのをここまでしっかりと見られる機会ってそうそうないのでは?

そして、こういう作り込みって、当時さほど乃木坂さんに興味を持たなかったようなライト層こそ楽しめちゃうのでは?と思うのです。
結果として乃木坂さんが商業的に成功した今なら、なおさら。
だから私は非ヲタの方々にこそ、この展示を強く薦めたい!!!

その流れで付け足すと、今回の展示はフォーカスが『乃木坂46のアートワーク』なんですよね。メンバーの個々人は深掘りされていないんですよね。
だから推しが明確にいる人は肩透かしをくらう部分もあるかも?という気はしています。

私は「逃げ水」のジャケ写を今城純さんが手がけたことがきっかけで興味を持ったド新参(そして台湾の空港でナマで齋藤飛鳥ちゃんを見て乃木中を見るようになった)なので、ガチ勢のヲタクがどれだけ楽しめるかはちょっとわからないです……。
とりあえず「逃げ水」のこの最高にかわいいジャケ写を見て。

今城さんが気になったらこれも見て。

あと、このアートワーク展って単純にセンスがいいんですよ。
倉庫を作ってしまって、ストレージボックスをガーッと並べた中に資料を置くっていうセンス。

大きい展示の使いどころを分かってるセンス。

全体的に無彩色をメインとした、クリーンでシンプルな会場の装飾
『アートワーク展』感がめちゃめちゃ出てる。
アイドルアイドルしていないところに、女性を取り込もうとしてるんだろうな〜という意志を感じました。
実際、女性の割合は多かった気がします。カップルもけっこう居た。

展示の対象が乃木坂さんってことで、今の時代の『空気感』っていうのがあふれている展示なんじゃないかな、と感じました。
どう?どう?
乃木坂さんに興味がなくても気になってきた???

グッズとかもあるわけ?

この展示な、基本的にセンスがいいのは先述の通りなんだけどな、ミュージアムショップのグッズもめっちゃセンスがいいんだよな……。

しかもこのグッズページを見て……。
PCでこのページを見ると、3アイテム × 31段……つまり、93(!)ものアイテムが展開されているんだ……。
これらのグッズ、センスがいいだけじゃなくて曲名へのグッズの寄せ方も秀逸なんだ!!!

ミュージアムショップのレジに並んで居た時、近くの女子2人組が『いますぐもう一回来たい。外に出て銀行でお金引き出してもう一回来たい』『わかる〜』って会話していたのを、『私もわかる〜』って思いながら聞いていましたね。
たぶんこのミュージアムショップ、今の日本でいちばん顧客満足度の高いミュージアムショップになっていると思うの……。

だいたいぜんぶ展(N46|AW)

ヲタク心をいちばんくすぐってくるのは「ジャケ写マグネットカプセル」ですかね。
全112種のガチャガチャです。ガチャガチャ用のメダルはレジで購入します。上限10回。
112種もあるのに、私は5回のうち2回がかぶりました。
お友達は10回のうち2回がかぶりました。
意外とかぶるもんだな???
マグネットサイズになっていて改めて感じる、乃木坂さんのジャケのセンスの良さ。

だいたいぜんぶ展(N46|AW)

他に私が買ったのは「逃げ水」のジャケ写のためだけに作られたTシャツ(のコピー)。
サイトでは『全18種』しか記述がありませんが、ショップでは誰が着たモデルなのかそれぞれキャプションがついています。
私はパッと見で気に入ったカンパニュラのデザインを買いました。伊藤まりっかちゃんのモデルだったみたい。

グッズ買い足りない感はあるし、なんなら展示自体も味わいつくせてない感があるので、会期中盤くらいの落ち着いた時期の平日昼間にふらりと再訪したいですね……。
このミュージアムショップにおいては、1回で満足できるお買い物をするのはたぶん無理です。
並んでるもの全部欲しくなっちゃうし、帰宅してから思い出して悶々とします。
複数人の諭吉さんと一緒に行った方がいいよ……。

なんかわかんないけどタピオカドリンクが飲めるって聞いた〜

持つだけでインスタ映えする魔法のアイテム・タピオカドリンク。
若い女子に人気ですね。
そんなインスタ映え生成アイテムが買えるフードトラックが、このミュージアムにはあります。

しかも適当に作ったお店ではなく、タピオカドリンクのお店の中でもオシャレさ最高峰なんじゃないかと個人的に思っている「THE ALLEY」が出店してるんですよ!
すごい!
若い女子層へリーチしようという意欲が感じられる!
そして、松村沙友理さんと秋元真夏さんが考案したオリジナルドリンクを販売することで、ヲタク層へのリーチも完璧!

だいたいぜんぶ展(N46|AW)

私は秋元さん考案のドリンク(ずっきゅん紫芋ラテ)の方を飲みました。美味しかった。
フードトラックの位置的に、ミュージアムに入らなくてもドリンクは買えそうな気がするな〜。
会期中に六本木でタピオカが飲みたい気分になったら思い出してください。

つらつらと感想を書いていたら4500文字超えてました。
私、そこまで真剣に乃木坂さんのヲタクをやっているわけではないんです。
都合がついた時に乃木中を見て、山下美月さんのモバメを取っている程度。
でも、このアートワーク展で大人たちの乃木坂さんたちの本気を見たら、そしてそれに対して真摯に応えている(ように感じられた)乃木坂さんたちを見たら、『尊い!!!!!』としか思えなかったよね。
好きにならずにはいられなかったよね。
気づいたら片想いだったよね。

そんなわけで、深夜のラブレター的なテンションでこのエントリを書くに至りました。
テンプレ文ではあるけれど、気になってるのなら行った方がいい展示です。
ただ、行く時期は慎重に考えた方がいいかも?
始まってまだ1ヶ月も経っていない今はまだまだ混んでるだろうし、ミュージアムショップの品切れもけっこうあるので。
2月末とか3月あたりに、自分へのご褒美的な予定として行くのとかどうでしょう。

執拗に「逃げ水」を貼っていくスタイル。

では、今日はこのへんで。