品川散策ついでにふらっと、野口里佳さんの写真展

昨日、原美術館の「そこにある、時間」展のエントリ をアップしたので、その帰りに行けるキヤノンギャラリーSで開催中の、野口里佳さんの「夜の星へ」 のことも書いておきます。
期間は 昨年の12月17日から今年の2月8日 までです。

 

野口里佳「夜の星へ」

 

 

場所は キヤノンギャラリーS というところです。
一昔前はふつうの駅だったのに、今やいろんなオフィスビルが立ち並ぶ場所となってしまった品川。
キヤノンギャラリーSも、そんなビルがひしめく中にあります。
詳しい場所はリンク先でご確認ください。(説明するのが難しいので………)
キヤノンMJ(マーケティングジャパン)のビルにありましたが、ギャラリーに近い入口は大きな道路に面していないほうなので、裏側にまわるほうがいいかもー。

 

 

キヤノンのプロモーション用?のギャラリーっぽいので、展示は無料で観られます。
その割には展示されている作品数は多いし、最後は動画も流されていたりして、じっくり観るとけっこう時間がかかるかもしれません。

 

 

野口さんは2004年からベルリンに住んでいるらしく、今回展示された作品もベルリンで撮られたものっぽいです。
夜、乗っていたバスの窓ごしに撮影されたという、ぼんやりしていて、あたたかくて、あやしさも少しあるような写真の数々が展示されていました。
正直なことをいうと、『写真家がこれを作品として出しちゃっても大丈夫???』と思ってしまうほどにラフな作品ばかりです。
被写体がろくに分からないようなものもあるし、斜めにグラついているものもあるし。
でも、こういう雰囲気の写真、嫌いじゃないです。むしろリラックスできた気すらするのは、異国の夜の情景だからなのかな。

 

 

この展示に添えられていた野口さんの言葉がなかなかにグッときたので引用します。

バスで撮った一本のフィルムのコンタクトを、撮った順番に1コマずつ見ていると、なぜか撮影しなかった瞬間のことの方が鮮やかに思い出されます。写真の秘密がそこにあるのかもしれないと思いました。

私は自分が『撮影者』になるよりも、『被写体』になることのほうが多かったりするんですけど、でもこれはすごく分かります。
合間の時間を思い出させてくれる写真というのは、ある。
残念ながら、そういう写真は私にはそれほど多くあるわけではないんですけどね。
感性を磨けばそういう写真が撮れる/撮ってもらえるようになるのかな。
いや、感性の話ではないか。
周りや、日々の生活に対しての真摯さがそういう写真を生み出すのかもしれない…なんて考えてみちゃったりー!たりー!!!

 

 

…そんなわけで。
今日は短めになりますが、このあたりで。
原美術館の帰りに、もしくは行きがけに、もしくはもしくは品川駅へ立ち寄ることがあればそこからふらっと行かれてみてはいかがでしょうか。
あたたかい気持ちになれる写真展でした。

 

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